NPOサポートリンク・オンラインサロン

  • テーマ 若者支援団体が感じているコロナ禍における課題を探る
  • 参加者
    • 認定NPO法人 Switch(スイッチ) 三上さん
    • 特定非営利活動法人 ビーンズふくしま 江藤さん
    • 株式会社 RyuPlus 上路さん

2020年3月ごろから新型コロナウイルスの感染症拡大し、この1年で働き方や人との関わり方など世の中は大きく変化し、私たちNPOも、対面での活動が難しくなる、活動場所が施設閉鎖の影響で使えないなど少なくない影響が及びました、

オンラインツールを取り入れるなど、さまざまな工夫をこらし活動を行っているNPOもありますがどちらかと言えば少数です。
また、活動テーマの特性から対面が重要視されるNPOも存在するのが現状です。

そこで、今回の《NPOサポートリンク・オンラインサロン》では、《若者支援団体が感じているコロナ禍における課題を探る》をテーマに開催し、現場感を含めた課題の共有と情報交換を行いました。

ご参加いただいたのは岩手県から株式会社 RyuPlusの上路勝彦さん、宮城県からNPO法人Switch 三上綾香さん、福島県からNPO法人ビーンズふくしま 江藤大裕さんです。

コロナ禍における若者支援現場の様子

 まず始めにコロナ禍における若者支援現場の状況をお伺いするところからスタートしましたが、思ったよりも複雑な状況となっていた様子。

緊急事態宣言が出た当初は来所する際の「人との接触・近接が怖い」との理由から利用者さんがかなり減りました。
ある意味、みんなが「引きこもり」みたいな状況が生まれたので、利用者さんが抱える「精神的な負荷」が軽減されたのかなと思える状況が生まれました。実際、相談件数もかなり減っていましたので。
緊急事態宣言が解除された途端に相談件数が逆振れ、、というか、かなり増加しました。。。
同時に「居場所や支援場所と繋がりたいがコロナが怖くて行けない」という悲鳴に近い声も届くようになった。
利用者の声には応えたいが、こちらから尋ねていくわけにも行かない状況もあり、オンラインでの相談、面談対応を拡充していきました。
しかし、利用者、支援スタッフ双方がオンラインツールを使い慣れていないことも有って、十分な意思疎通を計るのが難しい状況があった事から「やはり対面も必要だよね」という声すら出てくるように。。。。
時系列、コロナ対応の変化に伴っていくつかの曲面に沿っての情報共有を頂きましたが、対面や利用者さんの施設来所が重要な若者支援現場では、多くの混乱があった様子が伝わってきます。
また、他の参加者からは
緊急事態宣言の時は利用者さんとオンラインを活用したプログラムを実施していましたが、利用者さんのオンラインスキルや環境面でも格差があり、なかなか難しい状況でした。コロナが落ち着いてから対面とオンラインの半々で行っています。
といった情報も共有されました。
オンラインツールとの日常からの距離感の違いによって、対応力と柔軟性の違いが参加者同士でも興味の対象となっていた様子でした。

コロナの影響は支援コンテンツへにもおよぶ

また、新型コロナウイルス感染症によって、就労体験やインターンなど、企業や事業所などとの連携にも大きな影響が出ているようで
就労においては職場の見学は遠慮してほしいや就職後のフォローも職場に伺う事が難しいため出来ない状況もあります。さらに、実習も出来ない状況のため若者が就労に着けないというのが現状です。

と現場で試行錯誤を繰り返し活動している事がわかりました。
また、オンラインを活用する上では支援組織のオンライン活用の環境整備やスキルの向上も課題であったそうです。

 

さらに若者を受け入れる職場では「在宅ワーク」を取り入れる会社も多い事もあり、「私は在宅ワークでいいです」と言う若者もいると聞きました。コミュニケーションが苦手な若者に、対面でのコミュニケーションとオンラインでのコミュニケーションという2つの概念をどう理解させるのか、支援者のハードルが上がっているのではないかと感じました。

 

ただ、現実に職場において「在宅ワーク」があるのも事実です。支援者から「在宅ワーク」を意識したブログやWEB記事の「ライティング」のインターンシップの機会をつくりたいのですが、受け入れ先がなくて」相談があり、NPOサポートリンクのWEBサイトで試験的にやってみようという事になりました。

支援者から「ライティングはできないけど、写真撮影が好き人、文章を書くのが好きな人、タイピングが得意な人・・・など作業を分業制すると自分でも出来ると思うのです。若者が体験しやすく出来たらいいですね。」というアイディアも出ました。

 

今後、実現に向けて打合せを始めたいと思います。

新しいチャレンジにつながったオンラインサロンでした。

 

※本事業は、「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」自主連携事業の一環として日本NPOセンターとアットマクリアスNPOサポートセンターが実施しています

  • テーマ 若者支援団体が感じているコロナ禍における課題を探る
  • 開催日 2021年11月30日
  • 場 所 Zoomにてオンライン開催
  • 参加者
    • 認定NPO法人 Switch(スイッチ) 三上さん
    • 特定非営利活動法人 ビーンズふくしま 江藤さん
    • 株式会社 RyuPlus 上路さん
  • 進行
    • 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター 佐藤さん
    • 特定非営利活動法人@リアスNPOサポートセンター 鹿野
    • 特定非営利活動法人@リアスNPOサポートセンター 横澤
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